DIG社会保険労務士法人の社労士ブログ

2025.11.06

2025年の年末調整について

こんにちは!福岡市にありますDIG社会保険労務士法人(旧:社会保険労務士法人アーリークロス)です。

DIG社会保険労務士法人では、日々の業務の精度向上と知識の共有を目的に、社内で勉強会を定期的に開催しています。
今回は「年末調整」をテーマに勉強会を行いました。この記事では、その内容の一部をご紹介いたします。

そもそも年末調整とは?

年末調整とは、1年間に支払った給与に対して正しい所得税額を確定させる手続きです。
毎月の給与から源泉徴収された税額と、実際に支払うべき税額との差額を精算することで、払い過ぎた税金は還付され、不足している場合は追加徴収されます。
多くの方にとって、年末調整は「毎年書類を提出する恒例行事」ですが、実は税制改正によって内容が少しずつ変化しています。

2025年の主な改正ポイント

2025年分(令和7年分)の年末調整では、次のような改正があります。

(1)基礎控除の見直し
これまで一律48万円だった基礎控除が、所得金額に応じて段階的に見直され、最大95万円まで引き上げられました。

【基礎控除額】

(2)給与所得控除の見直し

給与収入が190万円以下の方については、給与所得控除が一律65万円に引き上げられました。

【給与所得控除】

※給与の収入金額190万円超の場合の給与所得控除に改正はありません。

(3)特定親族特別控除の新設
2025年(令和7年)から新しく導入される制度で、一定の条件を満たす19歳以上23歳未満の親族を扶養している場合、最大63万円の控除を受けられる可能性があります。
(対象となる親族の条件や手続きには注意が必要です。控除額は所得状況により変動します。)

(4)扶養親族などの所得要件の引き上げ
これまで48万円だった所得要件が58万円に引き上げられました。
また、勤労学生の所得上限も85万円に見直されています。

【所得要件】

まとめ

年末調整は、働くすべての方に関わる大切な手続きです。制度改正のポイントを知っておくことで、より正確な申告や控除につながります。

DIG社会保険労務士法人では、今後も最新の情報をキャッチしながら、社内勉強会などを通じて知識を深め、顧問先企業の皆さまにより分かりやすく・確実なサポートをお届けしてまいります。

【参考サイト】
参照:令和7年度税制改正による 所得税の基礎控除の見直し等について(源泉所得税関係)

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